ここではアロマテラピー検定対策として、アロマテラピー検定と法律、アロマテラピー検定と健康、アロマテラピー検定の歴史について紹介しています。
Contents
アロマテラピー検定対策【アロマテラピーと法律】
医療品医療機器等法(薬事法が改正・平成26年11月25日に施行)
精油は、医薬品、医薬部外品、化粧品ではなく、雑貨扱いのため、精油の効能、効果を謳うのは違法になります。
製造物責任法(PL法)
製品の欠陥により、消費者に損害を与えた場合、その損害に対して、賠償責任を負わせる法律を製造物責任法といいます。
景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)
実際よりよく見せかける表示、過大な景品をつけるなどをすると、その影響で、消費者が良くない製品を購入してしまう可能性があるため、それを防ぐための法律です。
消防法
指定数量以上の危険物を、適切ではない保管場所に置くことを禁じています。精油は揮発性のため、引火しやすいため消防法の適用を受けます。
あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師等に関する法律(あはき師法)
国家資格のあん摩マッサージ指圧師の免許なくして、マッサージを業として行ってはならないとされています。アロマは、一般的にはアロマトリートメントと呼ばれます。
医師法
医師以外のものが、医療行為をすることを禁止する法律です。アロマテラピーは、病名の診断や治療はできません。あくまでも、リラクゼーションになります。
獣医師法
アロマテラピーでは動物の診療行為はできません。トリミングなどはアロマテラピーを使用することはできます。動物の種類によっては、アロマテラピーと相性が悪い場合がため注意しましょう。
アロマテラピー検定対策【アロマテラピーと健康】
栄養について(5大栄養素)
炭水化物(1gあたり4㎉)
糖質・・・米、パンなど
食物繊維・・・野菜、果物など
たんぱく質(1gあたり4㎉)
肉類、魚介類、乳製品など。9種類の必須アミノ酸は体内で合成できません。
脂質(1gあたり9㎉)
肉類、魚介類、植物油など
ビタミン(A・B群・C・D・Eなど)
緑黄色野菜、果物、肉類、魚介類など
無機質(ミネラル)・・・カルシウム、カリウム、鉄、ナトリウム、マグネシウム、亜鉛など
乳製品、小魚、レバー、海藻類など
運動について
有酸素運動(エアロビクス)
ジョギング、水泳、ウォーキングなど長時間継続できる運動です。
無酸素運動(アネロビクス)
全力疾走や重量挙げなど短期間で大きな力を必要とする運動です。
睡眠について(レム睡眠とノンレム睡眠)
レム睡眠の特徴・・・大脳は起きています。浅い眠りで、夢を見ることが多いです。
ノンレム睡眠の特徴・・・大脳は休んでいる状態です。深い眠りです。
生活習慣病について
食生活や、運動、睡眠、ストレス、喫煙、飲酒などの偏りや乱れなどの生活習慣が、繰り返されることにより、病気が発症、進行していく疾患の総称を生活習慣病といいます。生活習慣病には、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、肥満、心疾患、脳卒中などがあります。
- 肥満の判定法・・・ BMI(Body Mass Index)法
→計算式・・・ 体重(kg)÷ [身長(m)]²」= 18.5~24.9 が適正値と言われている。
女性と健康
女性ホルモンは、エストロゲン と プロゲステロン の2種類があります。両方がバランスよく分泌されることが大切です。エストロゲンは、12歳前後で分泌量が増え、20代~30代半ば位でピークを迎えます。エストロゲンは、血管を丈夫に保ち、動脈硬化を防いだり、骨を丈夫に保ったり、肌や髪にうるおいを与える役割をします。加齢により閉経を迎えると、それらの機能が低下していきます。
ストレスとアロマテラピー
ストレッサーとは
ストレスの原因をストレッサー(ストレス源)という。
ストレッサーの種類
心理・社会的ストレッサー・・・仕事上や家庭の問題、人間関係
物理的ストレッサー・・・(酷暑、寒冷、騒音、混雑)
アロマテラピーがストレスによい理由
香りは、自律神経系を司る視床下部に伝わります。自律神経が整えられることにより、ストレス緩和に働きかけると言われています。
アロマテラピー検定対策【アロマテラピーの歴史】
古代
古代エジプト
神にささげるものとして、乳香や没薬が焚かれていた
古代ギリシャ
医学の父と呼ばれたヒポクラテスは「ヒポクラテス全集」を著作した。
植物学の祖と呼ばれたデオフラストスは「植物誌」を著作した。
古代ローマ
薬学の父と呼ばれたディオスコリデスは「薬物誌(マテリア・メディカ)」を著作した。
ギリシャ語での写本を「ウィーン写本」という。
博物学者であるプリニウスは「博物誌」を著作した。
ギリシアの医学者であるガレノスは、医学を体系的にまとめた。コールドクリームなどを発明し、ガレノス製剤と呼ばれた。
古代中国
中国六朝時代の医学者・科学者の陶弘景は、中国最古の薬学書である「新農本草経」を再編した。
中世
十字軍の遠征によりイスラム文化圏の知識や学問をヨーロッパにもたらした。
ペストの流行で、オレンジにグローブなどをつめたポマインダーを魔よけとして身に着けた。
アラビア・イスラム世界
さまざまな分野に精通した科学者であるイブン・シーナーは「医学典範(カノン)」を著作した。芳香蒸留水を治療にもちいた。
中世ドイツ
ヒルデガルトは、修道院を作り上げ、修道女に治療のためのハーブを言い伝え、ハーブに関する著書を残した。
近世・近代
ルネサンス
14世紀にイタリアで始まった文化運動で、再生・復興を意味します。ギリシャ文化やローマ文化の古典文化の再生を目指していました。
大航海時代
スペインやポルトガルを中心としたヨーロッパ諸国が、アメリカ、アフリカ大陸に進出し、新たな活路を見出した時代です。
バーバリストの活躍
ジョン・ジェラート・・・「The Herball(本草書)」
ニコラス・カルペッパー・・・「The English Physician]
ジョン・パーキンソン・・・「日のあたる楽園、地上の楽園」「広範囲の本草学書」
近代植物学
カール・フォン・リンネ・・・分類学の父と呼ばれる。植物の学名を、属名と種小名で構成される二名法を定めた。
プラントハンター
大航海時代に植物学者が、未知の大陸の植物を本国に紹介した。
ジョセフ・バンクス・・・ユーカリ、ミモザなどをヨーロッパに紹介。
香料が産業として発展
ジョヴァンニ・バオロ・フェミニス・・・アクアミラビリス(すばらしい水)をドイツのケルンで売り出し、これがのちに「オー・デ・コロン(ケルンの水)」と呼ばれるようになる。
日本
日本書紀・・・香木が淡路島に漂流したと記されている。
香道・・・室町時代に成立する。江戸時代では、庶民にも広がる。
聞香・・・香木を焚くこと。
現代
日本アロマテラピー協会(AAJ)1996年設立 →2012年に、公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)となる。
ルネ・モーリス・ガットフォゼ・・・アロマテラピーという用語を作る。自身のやけどの治療のラベンダー精油を使って効果をあげた。著作「Aromatherapie」
ジャン・バルネ・・・医学博士。精油から作った薬剤でインドシナ戦争の負傷者に、治療を行った。著作「AROMATHERAPIE(植物=芳香療法)」
マルグリット・モーリー・・・精神と肉体のバランスの正常化を目的として、精油を希釈したトリートメントオイルでマッサージをするという方法を提示。著作「Le capital' Jeunesse'(最も大切なもの・・・若さ)」
シャリー・プライス/ロバート・ティスランド・・・アロマテラピースクールを開講
鳥居鎮夫・・・東邦大学名誉教授・医学博士。香りの心理効果を研究。随伴性陰性変動(CNV)という脳波を用いて、香りの鎮静作用、興奮作用などを実証した。
まとめ
アロマテラピーの法律は、アロマテラピー実践するうえで、とても大切な事項になります。しっかり理解しましょう。
アロマテラピーの歴史は、覚えていれば解答できる問題です。得点源になりますので、目を通しておきましょう。