ジュニパーというと、一般的に「ジュニパーベリー」を示すことが多いようです。
古代エジプトの医学書では、薬としての処方が書き残されていて、万能薬として使用されていました。
英語の「ジュニパー」はラテン語で「若い果実」をあらわしています。
ジュニパーは他にも種類があるため、使用時は学名を確認しましょう。
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ジュニパーベリー
ヒノキ科の常緑樹で、日本ではセイヨウネズと呼ばれています。果実から精油が採られます。サイプレスやヒノキと共通する成分をもちます。
古くから洋酒のジンの香りづけとして使用されています。
基本情報
- 学名・・・Juniperus communis
- 科名・・ヒノキ科
- 主な産地・・・イタリア、フランス、オーストリア
- 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
- 抽出部位・・・実付き小枝(果実)
- 注意事項・・・妊娠中、授乳中は避けましょう。腎臓疾患の方も避けてください。皮膚刺激があるため、濃度に注意しましょう。
- 香りの分類・・・樹木系
- 香りのノート・・・トップ~ミドルノート
- ブレンドファクター(B・F)・・・4
- 五行・・・水、金
- 支配星・・・木星、太陽
- 星座・・・獅子座、射手座
- チャクラ・・・第3(ソーラープレクサス)、第5(スロート)
ジュニパーベリー精油の主な成分と作用
【主な成分】モノテルペン炭化水素類が主成分になります。
モノテルペン炭化水素類: αーピネン(30~45%)、
サビネン(10~25%)、α-ツジェン、α-テルピネン、γ-テルピネン、テルピノレン、p-サイメン、β-ピネン、β-フェランドレン、β-ミルセン、リモネン
モノテルペンアルコール類: テルピネン‐4‐オール(2~10%)
セスキテルペン炭化水素類: βーカリオフィレン、α-フムレン
【主な作用】
鎮痛、鎮痙攣、消化促進、抗炎症、抗感染、利尿、うっ滞除去、自律神経調整、精神安定、精神強化、精神高揚
ジュニパーベリー精油の効能
身体への作用
むくみの改善に働きかけます。老廃物の排出を促します。利尿作用があり、泌尿器系に作用しますが、腎臓に負担がかかるため注意が必要です。
皮膚への作用
脂性肌やニキビケアに適しています。
精神への作用
精神疲労や、やる気を高めたいときに役立つとされています。
おすすめブレンド
樹木系やハーブ系の精油、柑橘系の精油との相性がいいです。
レモンなど柑橘系の精油とのブレンドは、前向きな気持ちになれます。
ジュニパーベリーの主な使い方
芳香浴やボディトリートメント、頭皮ケアに適しています。
【ジュニパーベリー精油 おすすめの使い方のレシピ】はこちらから
https://aroma-mary.com/seiyu-juniper-berry-recipe
ジュニパーモンタナ
ジュニパーモンタナは、ジュニパーベリーと主要成分が似ているため、同じように使用できます。ジュニパーベリーより、ウッディ調の香りのため、芳香浴をすると森林浴の気分が楽しめます。
基本情報
- 学名・・・Juniperus communis var. montana
- 科名・・・ヒノキ科
- 主な産地・・・フランス
- 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
- 抽出部位・・・実付き小枝
- 注意事項・・・妊娠中、授乳中は避けましょう。腎臓疾患の方も避けてください。皮膚刺激があるため、濃度に注意しましょう。
- 香りの分類・・・樹木系
- 香りのノート・・・トップ~ミドルノート
- ブレンドファクター(B・F)・・・4
- 五行・・・水、金
- 支配星・・・木星、太陽
- 星座・・・獅子座、射手座
- チャクラ・・・第3(ソーラープレクサス)、第5(スロート)
ジュニパーモンタナ精油の主な成分と作用
【主な成分】リモネンが多く含まれています。
モノテルペン炭化水素類: リモネン(20~45%)、β-フェランドレン(10~25%)、α-ピネン(5~20%)、サビネン、テルピノレン、p-サイメン・β-ピネン、α-フェランドレン、β-ミルセン
エスエル類: 酢酸テルピニル(5~15%)
セスキテルペン炭化水素類: δ-カジネン
モノテルペンアルコール類: α-テルピネオール、テルピネン-4-オール
【主な作用】
鎮痛、鎮痙攣、自律神経調整、抗炎症、抗菌、精神安定、精神強化
ジュニパーモンタナ精油の効能
身体への作用
むくみの改善に働きかけます。利尿作用があり、泌尿器系にも働きかけます。
皮膚への作用
脂性肌やニキビに働きかけます。
精神への作用
不安感や緊張感の緩和に働きかけます。森林のような香りで、リフレッシュ効果が期待できます。
おすすめブレンド
樹木系やハーブ系の精油、柑橘系の精油との相性がいいです。
ジュニパーモンタナの主な使い方
芳香浴やボディトリートメントに適しています。
まとめ
「タイム精油」や「ジンジャー精油」のように「ジュニパー精油」も体を温め、刺激する作用をもっています。
またジュニパーは、精油の中でもデトックス作用が高い精油になります。体内の循環が良くなり、腎臓に負担がかかるため、体調に不安のある方は、医師に相談しましょう。