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ハーブウォーター(芳香蒸留水)とは
植物を水蒸気蒸留法で抽出すると、植物は精油成分と水分に分離されます。
その水分の部分をハーブウォーターといいます。
芳香蒸留水とも呼ばれています。ハーブウォーターは、ほぼ水分でできていて、弱酸性になります。
精油と比べて刺激が少なく、香りが穏やかであることが特徴です。
そのまま化粧水として使用したり、アロマクラフト作りで、精製水の代わりとして使用されています。
精油としては高価なローズなどでも、ハーブウォーターになるとお求めやすい価格になります。
ハーブウォーター(芳香蒸留水)の保管方法
遮光ビンや遮光性のあるプラスチックなどで保管しましょう。
購入後は早めに使用しましょう。買いだめはしないでください。
開封後は冷蔵庫で保管し、早めに使い切りましょう。
ラベンダーウォーター
基本情報
- 学名・・・Lavandula angustifolia
- 科名・・・シソ科
- 主な産地・・・フランス、イギリス、オーストラリア
- 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
- 抽出部位・・・葉と花
- 主な成分・・・リナロール・ボルネオール・1.8シネオール・カンファー
ラベンダーウォーターの特徴
すべての肌タイプに使用できます。虫刺されや、日焼け後のケアに適しています。
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ローズウォーター
基本情報
- 学名・・・Rosa damascena
- 科名・・・バラ科
- 主な産地・・・ブルガリア、トルコ、モロッコ
- 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
- 抽出部位・・・花
- 主な成分・・・フェニルエチルアルコール、シトロネロール、ゲラニオール、リナロール
ローズウォーターの特徴
乾燥肌に適しています。アロマバスや、スチーム、湿布に利用できます。
心身の疲労に働きかけ、バランスの回復に作用します。
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ネロリウォータ-
基本情報
- 学名・・・Citrus aurantium ssp. amara
- 科名・・・ミカン科
- 主な産地・・・イタリア、チェニジア、モロッコ
- 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
- 抽出部位・・・花
- 主な成分・・・リナロール、α-テルピネオール、フェニルエチルアルコール、メチルアンスラニレート、2-メチル-6-ヘプテノール、ベンチルニトリル、6-メチル-オキシラニル-5-ペプテン-2-オール、アセトイン、テルピネン-4-オール
ネロリウォーターの特徴
収れん作用があるため、脂性肌に適しています。
リラックス作用があるため、ストレスケアにも良いとされています。
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ペパーミントウォーター
基本情報
- 学名・・・Mentha × piperita
- 科名・・・シソ科
- 主な産地・・・アメリカ、スペイン、イタリア
- 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
- 抽出部位・・・シソ科
- 主な成分・・・メントール、メントン、1.8シネオール
ペパーミントウォーターの特徴
冷却作用があり、肌につけるとひんやりとした感触があります。肌のほてりを鎮めます。
すっきりした香りで、集中力を高める働きをします。
刺激があるため、敏感肌の方や、乳幼児への使用には注意しましょう。
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カモマイル(カモミール)・ジャーマンウォーター
基本情報
- 学名・・・Matricaria recutita
- 科名・・・キク科
- 主な産地・・・ハンガリー、エジプト、フランス
- 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
- 抽出部位・・・花
- 主な成分・・・ピサボロールオキシドA、ピサボロールオキシドB、4-メチルアンゲリシン、ピサボロールオキシド
カモマイル(カモミール)・ジャーマンウォーターの特徴
抗炎症作用があるため、痒みや湿疹などの症状の緩和に働きかけます。抗菌作用や抗ウイルス作用があります。また、不安感を緩和させる働きがあります。
カモマイル(カモミール)ジャーマン精油に含まれる「カマズレン」は含まれていません。
キク科アレルギーの方は注意してください。症状が出るようであれば使用は避けましょう。
カモマイル(カモミール)・ジャーマンウォーターはこちらから
まとめ
初心者に使いやすい、おすすめのハーブウォーターを紹介しました。
ハーブウォーターは刺激が少なく、希釈せずにそのまま使用できるため、とても利便性が高いものになります。
アロマクラフトの基材で、精製水の代わりとして使用するなど、目的に合わせて選んでみましょう。
ローズ精油やネロリ精油など高価で手が届きにくいものでも、ハーブウォーターであればたっぶり使用できます。ローズウォーターは優雅な香りのため、化粧水としての使用がおすすめです。ぜひ試してみてください。