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オレガノ
地中海沿岸地方が原産地で、古代より使用されていたハーブです。
オレガノは、古くから興奮剤、駆風薬、神経強壮剤、喘息、消化不良、リウマチ治療薬として利用されてきました。
60㎝前後の背丈の多年草で、薄紫色の可憐な花を咲かせます。地中海料理やメキシコ料理によく使われています。イタリアでは調味料として普及しているハーブです。
オレガノはストローイングハーブの一種にも用いられていました。
ストローイングハーブとは、ヨーロッパでペストなどがまん延した16-17世紀に、殺菌作用のあるハーブを床に敷きました。踏むことで香りを出し、消臭、抗菌、防虫などに利用されました。
ストローとはまき散らすという意味です。
基本情報
- 学名・・・Origanum compactum
- 科名・・・シソ科
- 主な産地・・・モロッコ
- 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
- 抽出部位・・・花と茎葉
- 注意事項・・・皮膚刺激があるため低濃度で使用してください。広範囲に使用しないでください。
- 香りの分類・・・ハーブ系、スパイス系
- 香りのノート・・・ミドルノート
- ブレンドファクター(B・F)・・・1
オレガノ精油の主な成分と作用
【主な成分】フェノール類が多く含まれています。
フェノール類: カルバクロール(20~50%)、チモール(15~25%)
モノテルペン炭化水素類: γ-テルピネン(10~30%)、p-サイメン(10~25%)、α-テルピネン、β-ミルセン
セスキテルペン炭化水素類: β-カリオフィレン
モノテルペンアルコール類: リナロール
精油成分の特徴などについてはこちらから(精油の化学)
⇒ https://aroma-mary.com/chemistry-of-essential-oils/
【主な作用】
抗感染、抗菌、抗真菌、強壮、抗ウイルス、抗寄生虫、精神強化、精神高揚
オレガノ精油の効能
身体への作用
風邪やインフルエンザなどの、感染症の予防に良いとされています。オレガノ単での使用は刺激が強いため、他の精油とブレンドして使用しましょう。
皮膚への作用
刺激が強いため、顔への使用は不向きです。
精神への作用
集中力を高めます。無気力な時に前向きな気持ちにさせてくれます。
おすすめブレンド
ハーブ系やスパイス系、樹木系の精油との相性がいいです。
オレガノの主な使い方
他の精油とブレンドして芳香浴法や、吸入に適しています。
まとめ
オレガノは、別名で「ワールドマージョラム」「花薄荷(ハナハッカ)」と呼ばれています。マージョラムは「スイートマージョラム」と呼ばれています。
オレガノとマージョラムは、成分も違い香りも違います。使用する場合は混同しないように注意しましょう。