カモマイルは、「カモマイル・ローマン」と「カモマイル・ジャーマン」の2種類があります。この2つは科名は同じですが、属は異なります。
カモマイル(カモミール)は和名で「カミツレ」、中国では「母菊(ははぎく)」とも呼ばれています。

Contents

カモマイル(カモミール)ローマン

初夏に花を咲かせる高さ20~50㎝ほどになる多年草です。リンゴのような香りがすることから、ギリシャ語で「大地のリンゴ」と呼ばれています。
乾燥させた花から、精油成分を抽出します。
カモマイル(カモミール)ジャーマンとは学名が異なり、精油成分も異なります。

基本情報

  • 学名・・・Chamaemelum nobile
  • 科名・・・キク科
  • 主な産地・・・フランス、ハンガリー
  • 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
  • 抽出部位・・・花
  • 注意事項・・・妊娠中は控えましょう。
  • 香りの分類・・・ハーブ系
  • 香りのノート・・・トップノート
  • ブレンドファクター(BF)・・・1
  • 五行・・・木
  • 支配星・・・月(古代エジプト人は太陽)
  • 星座・・・蟹座
  • チャクラ・・・第2チャクラ(セイクラル)、第5チャクラ(スロート)

カモマイル(カモミール)ローマン精油の主な成分と作用

【主な成分】エステル類の含有率が高いです。

エステル類: アンゲリカ酸イソブチル(30~45%)、アンゲリカ酸イソアミル(10~20%)、アンゲリカ酸メチルアリル(5~15%)、アンゲリカ酸メチルブチル、イソ酪酸イソアミル、イソ酪酸イソブチル、イソ酪酸ブチル、メタクリル酸イソブチル

モノテルペン炭化水素類: α-ピネン、リモネン

モノテルペンアルコール類: trans-ピノカルベオール

ケトン類: ピノカルボン、ピノカンホン

【主な作用】

鎮痙攣、鎮痛、中枢神経鎮静、抗炎症、抗アレルギー、鎮掻痒、駆風、胆汁排出促進、精神安定、精神強化

カモマイル(カモミール)ローマン精油の効能

身体への作用

頭痛や腹痛などの痛みに働きかけます。生理痛や生理不順に良いといわれています。アレルギー性鼻炎などの緩和にも役立つとされています。副交感神経を優位にする作用があります。

皮膚への作用

保湿作用があるため、乾燥肌や老化肌に適しています。

精神への作用

中枢神経を鎮静させる作用があります。ショックを受けたときなどに、精神のバランスがとれるように導きます。不眠に良いといわれています。

おすすめブレンド

花の精油やオリエンタル系の精油、柑橘系の精油と相性がいいです。

カモマイル(カモミール)ローマンの主な使い方

芳香浴や、ボディトリートメント、フェイシャルトリートメント、アロマバスなどに適しています。また、生理痛には湿布法も適しています。

【カモマイル精油 おすすめの使い方のレシピ】はこちらから
 https://aroma-mary.com/seiyu-chamomile-recipe

カモマイル(カモミール)ローマン精油はこちらから

カモマイル(カモミール)ジャーマン

カモミールローマンは多年草ですが、カモミールジャーマンは高さ60cmほどになる一、二年草です。
精油成分にカマズレンが含まれるため、精油は濃い青色です。カマズレンは、乾燥させた花から採られます。
一般的にハーブティーとしては、カモミールジャーマンが多く飲まれています。

基本情報

  • 学名・・・Matricaria recutita / Matricaria chamomilla
  • 科名・・・キク科
  • 主な産地・・・エジプト、スロベニア、フランス、ユーゴスラビア
  • 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
  • 抽出部位・・・花
  • 注意事項・・・妊娠中の方は控えましょう。キク科アレルギーの方は控えてくだざい。(ブタクサなど)
  • 香りの分類・・・ハーブ系
  • 香りのノート・・・ミドルノート
  • ブレンドファクター(BF)・・・1
  • 五行・・・木
  • 支配星・・・月(古代エジプト人は太陽)
  • 星座・・・蟹座
  • チャクラ・・・第2チャクラ(セイクラル)、第5チャクラ(スロート)

カモマイル(カモミール)ジャーマン精油の主な成分と作用

【主な成分】カマズレンが含まれてることが特徴です。

酸化物類(オキサイド類): ビサボロールオキシドA(30~50%)、ビサボロールオキシドB(3~10%)、ビサボレンオキシド(2~10%)

セスキテルペン炭化水素類: β-ファルネセン(15~35%)、カマズレン(2~10%)、ゲルマクレンD、ビシクロゲルマクレン、ジヒドロカマズレン

セスキテルペンアルコール類: α-ビザボロール

【主な作用】

鎮痛、鎮痙攣、健胃、うっ滞除去、抗炎症、抗アレルギー、抗ヒスタミン、鎮掻痒、抗菌、抗真菌、瘢痕形成(創傷治癒)、精神安定、精神高揚

カモマイル(カモミール)ジャーマン精油の効能

身体への作用

生理痛や生理不順に働きかけます。アレルギー性鼻炎や、胃腸の不調に良いとされています。

皮膚への作用

湿疹やアレルギーによる皮膚のかゆみに働きかけます。

精神への作用

個性的な香りが、疲れ切った心に働きかけます。

おすすめブレンド

ブレンドするときは少量にしましょう。香りが強いため、他の精油の香りを消してしまいます。

カモマイル(カモミール)ジャーマンの主な使い方

ブレンドして、腹部やみぞおちにトリートメントします。フェイシャルはパッチテストをして低濃度(0.5%以下)で使用しましょう。吸入にも適しています。またハーブティーとしてよく飲まれています。

【カモマイル精油 おすすめの使い方のレシピ】はこちらから
 https://aroma-mary.com/seiyu-chamomile-recipe

カモマイル(カモミール)ジャーマン精油はこちらから

カモマイル(カモミール)ローマンととカモマイル(カモミール)ジャーマンの違いとは

カモマイル(カモミール)ローマン

  • 多年草
  • 葉に香りがある
  • 匍匐茎(ほふくけい)が四方に広がる
    ※匍匐茎とは地面にはって伸びる茎のことをいいます。

カモマイル(カモミール)ジャーマン

  • 一、二年草
  • 葉に香りはない
  • 花が開くと花芯が円すい型にもりあがり、白色の花弁が反り返る

まとめ

カモマイル(カモミール)ローマンと、カモマイル(カモミール)ジャーマンは、精油成分が違うため、目的に合わせて使用しましょう。
一般的にハーブティーとして飲まれているのは、カモミールジャーマンとなります。
手に入りやすいため、ぜひ飲んでみてください。

おすすめの記事