ローズと人類とのかかわりは紀元前までさかのぼります。
紀元前3000年頃には壁画にバラが描かれていました。
古代ギリシャ、ローマ、古代エジプト、イスラムなど、ローズに関する神話が多く存在しました。実際に、儀式や薬用、香粧用として使われていたといわれています。

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ローズアブソリュート

ローズはたくさんの種類がありますが、精油として抽出されるのは、キャベッジローズ、ダマスクローズ、フレンチローズの3種類です。
揮発性有機溶剤法で抽出した最終的な産物(香り)をローズアブソリュートといいます。かつては、冷浸法(アンフルラージュ)で製造されていました。たくさんの花からわずかな量しかとれないため、ローズの精油は大変高価です。
花は芳香成分が揮発する前の開花直前の早朝に、ひとつずつ手で摘み取られています。

基本情報

  • 学名・・・Rosa centifolia (キャベジローズ)/ Rosa damascena(ダマスクローズ)
  • 科名・・・バラ科
  • 主な産地・・・ブルガリア、モロッコ、フランス
  • 抽出方法・・・揮発性有機溶剤法
  • 抽出部位・・・花
  • 注意事項・・・妊娠中、授乳中は注意が必要です。
  • 香りの分類・・・花系
  • 香りのノート・・・ミドルノート
  • ブレンドファクター(BF)・・・1
  • 五行・・・火
  • 支配星・・・金星
  • 星座・・・天秤座、牡牛座
  • チャクラ・・・第2チャクラ(セイクラル)、第4(ハート)、第7(クラウン)

ローズアブソリュート精油の主な成分と作用

【主な成分】

モノテルペンアルコール類: フェニルエチルアルコール(65~70%)、シトロネロール(10~20%)、ゲラニオール(5~10%)、ネロール(3~8%)、リナロール(10~20%)

フェノールメチルエーテル類: メチルオイゲノール

エステル類: 酢酸ゲラニル

【主な作用】

ホルモン調整、神経強壮、抗炎症、抗菌、瘢痕形成(創傷治癒)、皮膚軟化、収れん、鎮静、抗うつ、催淫、精神安定、精神強化、精神高揚

 ローズアブソリュート精油の効能

身体への作用

ホルモン調整作用があり、更年期や月経前症候群(PMS)に働きかけます。

皮膚への作用

シミやシワ、乾燥などスキンケアに働きかけます。

精神への作用

甘美な香りをかぐことで、内面に働きかけ、幸せな気分になります。

おすすめブレンド

ほどんどの精油との相性がいいです。高価で香りも良いため単独での使用もおすすめです。

ローズアブソリュートの主な使い方

芳香浴や、アロマバス、ボディトリートメントやフェイシャルトリートメントとしての使用が適しています。香水としても適しています。

ローズオットー

水蒸気蒸留法で抽出されたローズ精油を、ローズオットーといいます。「オットー」はトルコ語で「水」を表します。
たくさんの花からわずかな量しかとれないため、ローズオットーの精油は、ローズアブソリュートよりもさらに高価です。ローズオットーは低温(13度以下)で固まりますが、温めると元にもどります。
ブルガリアには、ダマスクローズの生産国として有名なバラ園があり、「バラの谷」と呼ばれています。

基本情報

  • 学名・・・Rosa damascena
  • 科名・・・バラ科
  • 主な産地・・・ブルガリア、トルコ、モロッコ、イラン
  • 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
  • 抽出部位・・・花
  • 注意事項・・・妊娠中、授乳中は注意が必要です。
  • 香りの分類・・・花系
  • 香りのノート・・・ミドルノート
  • ブレンドファクター(BF)・・・1
  • 五行・・・火
  • 支配星・・・金星
  • 星座・・・天秤座、牡牛座
  • チャクラ・・・第2チャクラ(セイクラル)、第4(ハート)、第7(クラウン)

ローズオットー精油の主な成分と作用

【主な成分】

モノテルペンアルコール類: シトロネロール(25~55%)、ゲラニオール(10~30%)、ネロール(4~15%)、リナロール

炭化水素類: ノナデカン(5~15%)、ヘンエイコサン(2~10%)、エイコサン、オクタデカン、トリコサン、ドコサン、ヘプタデカン、ペンタデカン

フェノールメチルエーテル類: メチルオイゲノール

【主な作用】

強壮、ホルモン調整、抗炎症、抗菌、瘢痕形成(創傷治癒)、皮膚組織再生、鎮静、抗うつ、催淫、精神安定、精神強化、精神高揚

ローズオットー精油の効能

身体への作用

ホルモン調整作用があり、更年期や月経前症候群(PMS)に働きかけます。

皮膚への作用

シミやシワ、乾燥などスキンケアに働きかけます。

精神への作用

内面のバランスを整え、女性性(男性性)がアップします。自己肯定感が高まります。

おすすめブレンド

ほどんどの精油との相性がいいです。非常に高価で香りも良いので単独での使用もおすすめです。

ローズオットーの主な使い方

芳香浴や、アロマバス、ボディトリートメントやフェイシャルトリートメントとしての使用が適しています。香水としても適しています。
精油は高価なため、芳香蒸留水がスキンケアなどによく利用されています。

ローズ精油 おすすめの使い方のレシピはこちらから
⇒ https://aroma-mary.com/seiyu-rose-recipe

まとめ

ローズの精油は、香りをかぐと幸せな気分になれます。10mlの精油はとても高価なため、1mlから購入できるショップもあります。
また、ローズの芳香蒸留水はお求めやすい価格になっています。
化粧水にもいいですよ!ぜひ利用してみましょう。

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