ユーカリには様々な種類があります。数種類のユーカリから精油が抽出されています。ここでは5種類のユーカリ精油の紹介をします。
Contents
ユーカリ・グロブルス
ユーカリには様々な種類がありますが、ユーカリの精油といえば、一般的にユーカリグロブルスのことを言います。
基本情報
- 学名・・・Eucalyptus globulus
- 科名・・・フトモモ科
- 主な産地・・・スペイン、中国、インド、ポルトガル
- 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
- 抽出部位・・・葉
- 注意事項・・・妊娠中、授乳中は控えましょう。皮膚刺激があるため、乳幼児には使用しないてくだざい。高血圧、てんかんの方は注意してください。
- 香りの分類・・・ハーブ系
- 香りのノート・・・トップノート
- ブレンドファクター(B・F)・・・1
ユーカリ・グロブルス精油の主な成分と作用
【主な成分】1.8シネオールが多く含まれています。
オキサイド類(酸化物類): 1.8シネオール(60~90%)
モノテルペン炭化水素類: α-ピネン(微量~20%)、リモネン(微量~15%)、p-サイメン
【主な作用】
去痰、抗カタル、利尿、抗菌、抗真菌、抗ウイルス、殺菌、粘膜溶解、抗寄生虫、精神強化、精神高揚
ユーカリ・グロブルス精油の効能
身体への作用
気管支炎や喘息に働きかけます。痰の排出や鼻づまりの緩和に役立つとされています。
皮膚への作用
刺激が強いため、フェイシャルケアには注意が必要ですが、脂性肌やニキビケアに適しています。
精神への作用
倦怠感や無気力に働きかけ、活力をアップするのに役立ちます。
おすすめブレンド
ハーブ系の精油との相性がいいです。
ユーカリ・グロブルスの主な使い方
芳香浴や吸入、ボディトリートメントに適しています。
ユーカリ精油 おすすめの使い方のレシピはこちらから
⇒ https://aroma-mary.com/seiyu-eucalyptus-recipe
ユーカリ・グロブルス精油はこちらから
ユーカリ・シトリオドラ(ユーカリレモン)
葉からレモンの様な香りがすることから、別名「ユーカリレモン」とも呼ばれています。
他のユーカリと比べて、オキサイド類(1.8シネオール)の含有量が低いことが特徴です。
ユーカリシトリオドラは、アルデヒド類(シトロネラール)が主成分です。
基本情報
- 学名・・・Eucalyptus citriodora
- 科名・・・フトモモ科
- 主な産地・・・ベトナム、マダガスカル、ブラジル、中国
- 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
- 抽出部位・・・葉
- 注意事項・・・妊娠中は控えましょう。皮膚刺激があるため使用量には注意しましょう。
- 香りの分類・・・ハーブ系
- 香りのノート・・・ミドルノート
- ブレンドファクター(B・F)・・・1
ユーカリ・シトリオドラ(ユーカリ・レモン)精油の主な成分と作用
【主な成分】シトロネラールが多く含まれています。
テルペン系アルデヒド類: シトロネラール(70~85%)
モノテルペンアルコール類: イソプレゴール(微量~15%)、シトロネロール(3~10%)、ネオイソプレゴール
【主な作用】
鎮痛、鎮痙攣、抗炎症、抗リウマチ、血圧降下、抗ウイルス、抗菌、抗真菌、誘眠、昆虫忌避、精神安定、精神強化、精神高揚
ユーカリ・シトリオドラ(ユーカリ・レモン)精油の効能
身体への作用
血圧を下げる作用があります。むくみの解消に働きかけます。
皮膚への作用
水虫に働きかけます。蚊よけとしても利用できます。
精神への作用
神経の高ぶりを鎮める働きをします。
おすすめブレンド
ハーブ系の精油との相性がいいです。
ユーカリ・シトリオドラ(ユーカリ・レモン)の主な使い方
芳香浴や、ボディトリートメントに適しています。
ユーカリシトリオドラ(ユーカリレモン)精油はこちらから
ユーカリ・ラディアタ
ユーカリグロブルスと成分が似ていますが、ケトン類の含有量が微量なため、乳幼児にも使用できます。ユーカリの中でも使いやすく常備しておきたい精油ですね。
基本情報
- 学名・・・Eucalyptus radiata
- 科名・・・フトモモ科
- 主な産地・・・オーストラリア、南アフリカ
- 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
- 抽出部位・・・葉
- 注意事項・・・妊娠中は控えましょう。
- 香りの分類・・・ハーブ系
- 香りのノート・・・トップノート
- ブレンドファクター(B・F)・・・1
ユーカリ・ラディアタ精油の主な成分と作用
【主な成分】1.8シネオールが多く含まれています。
オキサイド類(酸化物類): 1.8シネオール(60~75%)
モノテルペン炭化水素類: リモネン(2~10%)、αーピネン、β-ミルセン
モノテルペンアルコール類: αーテルピネオール(5~10%)、テルピネン-4-オール
エステル類: 酢酸テルピ二ル
【主な作用】
去痰、抗ウイルス、抗カタル、免疫刺激、神経バランス回復作用、粘液溶解、抗炎症、抗感染抗炎、神経強壮、精神強化、精神高揚
ユーカリ・ラディアタ精油の効能
身体への作用
風邪やインフルエンザの予防に役立ちます。鼻づまりを緩和します。
皮膚への作用
刺激が強いため、フェイシャルケアには注意が必要ですが、脂性肌やニキビに作用します。
精神への作用
感情の高ぶりに働きかけ、心を落ち着かせます。
おすすめブレンド
ハーブ系の精油との相性がいいです。
ユーカリ・ラディアタの主な使い方
芳香浴や吸入、ボディトリートメントに適しています。
ユーカリ精油 おすすめの使い方のレシピはこちらから
⇒ https://aroma-mary.com/seiyu-eucalyptus-recipe
ユーカリ・ラディアタ精油はこちらから
ユーカリ・ヴィミナリス
ユーカリヴィミナリスは、コアラが食べているユーカリの品種のひとつといわれています。ユーカリの中では甘さがある爽やかな香りです。
基本情報
- 学名・・・Eucalyptus viminalis
- 科名・・・フトモモ科
- 主な産地・・・フランス
- 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
- 抽出部位・・・葉
- 注意事項・・・乳幼児には使用しないでください。妊娠中、授乳中は使用量に注意し、低濃度で使用してください。
- 香りの分類・・・ハーブ系
- 香りのノート・・・トップノート
- ブレンドファクター(B・F)・・・不明
ユーカリ・ヴィミナリス精油の主な成分と作用
【主な成分】1.8シネオールが多く含まれています。
オキサイド類(酸化物類): 1.8シネオール(60~75%)
モノテルペン炭化水素類: α-ピネン(5~15%)、p-サイメン・β-フェランドレン・β-ミルセン・リモネン
モノテルペンアルコール類: α-テルピネオール・テルピネン-4-オール
【主な作用】
抗ウイルス・抗カタル・抗菌・抗真菌、精神強化、精神高揚
ユーカリ・ヴィミナリス精油の効能
身体への作用
呼吸器系に働きかけます。
皮膚への作用
刺激が強いため、フェイシャルケアには注意が必要ですが、脂性肌やニキビに作用します。
精神への作用
不安感や緊張感の緩和に働きかけます。気分転換に適しています。
おすすめブレンド
ハーブ系の精油との相性がいいです。
ユーカリ・ヴィミナリスの主な使い方
芳香浴や吸入、ボディトリートメントに適しています。
ユーカリ・スミティー
ユーカリの中でも生育が早く非常に大きくなります。1.8シネオールの含有量が、ユーカリグロブルスと同じ位あります。ユーカリグロブルスよりも柔らかい香りです。
基本情報
- 学名・・・Eucalyptus smithii
- 科名・・・フトモモ科
- 主な産地・・・オーストラリア
- 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
- 抽出部位・・・葉
- 注意事項・・・乳幼児には使用しないでください。妊娠中、授乳中は使用量に注意し、低濃度で使用してください。
- 香りの分類・・・ハーブ系
- 香りのノート・・・トップノート
- ブレンドファクター(B・F)・・・不明
ユーカリ・スミティー精油の主な成分と作用
【主な成分】1.8シネオールが多く含まれています。
オキサイド類(酸化物類): 1.8シネオール(65~85%)
モノテルペン炭化水素類: α-ピネン(5~10%)、リモネン(2~10%)、p-サイメン
モノテルペンアルコール類: α-テルピネオール
【主な作用】
去痰、抗カタル、神経強壮、抗ウイルス、抗菌、精神強化、精神高揚
ユーカリ・スミティー精油の効能
身体への作用
風邪の予防に働きかけます。呼吸器系に働きかけます。
皮膚への作用
刺激が強いため、フェイシャルケアには注意が必要ですが、脂性肌やニキビに作用します。
精神への作用
頭をスッキリさせます。リフレッシュ効果が期待できます。
おすすめブレンド
ハーブ系の精油との相性がいいです。
ユーカリ・スミティーの主な使い方
芳香浴や吸入、ボディトリートメントに適しています。
まとめ
清涼感のある香りで、人気の精油です。一般的に流通量が多いのは、ユーカリグロブルス・ユーカリシトリオドラ(ユーカリレモン)・ユーカリラディアタになります。
ユーカリシトリオドラ(ユーカリレモン)は他のユーカリと香りが異なります。目的や好みに合わせて使用しましょう。