ヒソップはハーブとして古くから知られ、薬用として用いられてきました。聖書にもたびたび登場しました。ここでは2種類のヒソップの紹介をします。

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ヒソップ

日本では「ヤナギハッカ」と呼ばれています。さわやかで甘みにある香りです。高さ60cm程のシソ科の半常緑低木です。禁忌があるため使用には注意が必要です。

基本情報

  • 学名・・・Hyssopus officinalis var.officinalis
  • 科名・・・シソ科
  • 主な産地・・・フランス、ロシア、ハンガリー、スロベニア
  • 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
  • 抽出部位・・・花と茎葉
  • 注意事項・・・妊娠中、授乳中、乳幼児には使用しないでください。高齢者、てんかん患者には使用しないでください。低濃度で使用してください。長時間での使用や継続的な使用は避けてください。使用量に注意し、多量の使用はしないでください。
  • 香りの分類・・・ハーブ系
  • 香りのノート・・・ミドルノート
  • ブレンドファクター(BF)・・・4

ヒソップ精油の主な成分と作用

【主な成分】

ケトン類: イソピノカルホン(30~55%)、ピノカルホン(5~20%)

モノテルペン炭化水素類: β-ピネン(5~15%)、サビネン、β-フェランドレン、β-ミルセン、リモネン

セスキテルペン炭化水素類: β-カリオフィレン、ゲルマクレンD

モノテルペンアルコール類: リナロール

【主な作用】

抗カタル、抗炎症、うっ滞除去、強壮、粘液溶解、精神強化、精神高揚

ヒソップ精油の効能

身体への作用

呼吸器系の不調に働きかけます。胃腸に作用します。筋肉痛やリウマチに良いとされています。

皮膚への作用

刺激が強いため、フェイスケアには向いていません。

精神への作用

精神疲労に働きかけ、気持ちを浄化させます。

おすすめブレンド

ハーブ系や柑橘系の精油との相性がいいです。

ヒソップの主な使い方

芳香浴や吸入、ボディトリートメントに適しています。

ヒソップ(匍匐性)

匍匐性とは、植物の枝や茎が、垂直ではなく、地面を這うように水平に伸びていく性質のことをいいます。禁忌はなく使用しやすい精油です。

基本情報

  • 学名・・・Hyssopus officinalis var.decumbens
  • 科名・・・シソ科
  • 主な産地・・・フランス
  • 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
  • 抽出部位・・・花と茎葉
  • 注意事項・・・使用方法を守れば禁忌はありません。
  • 香りの分類・・・ハーブ系
  • 香りのノート・・・ミドルノート
  • ブレンドファクター(BF)・・・4

ヒソップ(匍匐性)精油の主な成分と作用

【主な成分】

モノテルペンアルコール類: リナロール(45~55%)、α-テルピネオール

モノテルペン炭化水素類: リモネン(3~10%)、cis-β-オシメン、trans-β-オシメン、α-ピネン、β-ピネン、β-ミルセン

オキサイド類(酸化物類): 1.8シネオール(5~15%)

セスキテルペン炭化水素類: β-カリオフィレン、ゲルマクレンD

ケトン類: イソピノカンホン

【主な作用】

抗カタル、抗ウイルス、去痰、粘液溶解、抗炎症、抗喘息、強壮、精神強化

ヒソップ(匍匐性)精油の効能

身体への作用

風邪などのウイルス性疾患の予防や緩和に働きかけます。気管支炎などの呼吸器系の不調に作用します。胃腸に働きかけます。筋肉痛やリウマチに良いとされています。

皮膚への作用

フェイスケアにはあまり用いられません。

精神への作用

精神疲労に働きかけ、気持ちを浄化させます。

おすすめブレンド

ハーブ系や柑橘系の精油との相性がいいです。

ヒソップ(匍匐性)の主な使い方

芳香浴や吸入、ボディトリートメントに適しています。

まとめ

ヒソップ(匍匐性)は禁忌がないため、使用しやすい精油になります。購入時には、学名を確認しましょう。精油で使用されるより、ハーブティーとして飲まれる方が一般的かもしれません。さわやかなスッキリとした味わいです。

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