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光感作とは

光感作とは、ある物質が、皮膚に塗布されることにより体内に入り、紫外線に当たることでアレルギーを発症することをいいます。
塗布された箇所だけではなく、別の箇所にもアレルギー反応が出る場合もあります。
おおよそ、光毒性と光アレルギ性ーに分けられます。

光毒性とは

光毒性とは、精油に含まれるラクトン類のフロクマリンが、紫外線に当たることにより、皮膚に炎症を起こすことをいいます。
皮膚に塗布した箇所が炎症を起こします。
フロクマリンが含まれている精油は、塗布後5~6時間は日光に当たらないようにしてください。夜間に使用する方が安全です。

フロクマリンが含まれている精油

圧搾法で抽出される柑橘系の精油に多いです。

  • グレープフルーツ(圧搾法)
  • レモン(圧搾法)
  • ベルガモット(圧搾法)
  • ライム(圧搾法)
  • オレンジ・ビター(圧搾法)
  • アンジェリカシード
  • アンジェリカルート
  • クミン

※オレンジ・スィートは光毒性はないといわれています。文献によっては、わずかな光毒性があるとの記載もあります。アロマテラピー検定では、光毒性はないとされています。
※マンダリンは文献によっては、弱い光毒性があると記載されています。
※ベルガモッドは光毒性が強いといわれています。

光アレルギー性とは

光アレルギーとは、日焼け(色素沈着)を伴わないアレルギー反応のことをいいます。
ただし、光アレルギーは「光毒性」と類似の色素沈着反応が起きるときもあります。
色素沈着は、すぐに反応が出る場合もあるし、後から反応が出ることもあります。

一般的な光アレルゲンは、日焼け止め製品に使用されている化学物質です。
この香料原料の化学物質は、精油には含まれていないものになります。

精油には光アレルギー性があるものは存在しないという考えもあります。
しかし、精油による光アレルギーの症例が報告されたとの話もあります。

まとめ

精油の光毒性を知り、安全に使用しましょう。精油の中では、光毒性を避けるために「フロクマリンフリー」といい、フロクマリンを抜いているものもあります。

同じ柑橘系でも、日本精油は抽出方法が圧搾法ではなく、水蒸気蒸留法で抽出されているものがあります。光毒性を避ける方法として、日本精油を使用するのも手です。
いずれにせよ、光毒性の有無はしっかり調べて使用するようにしましょう。

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