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フィトンチッドとは

フィトンチッドとは、森林の香りのことです。フィトンチッドという言葉は、ロシアの発生学研究者であるB.P.トーキン博士によって1930年ごろにつくられ造語です。フィトンはギリシャ語で「植物」を、チッドはラテン語で「他の生物を殺す」を意味しています。

植物は大地に根をはっているため、昆虫などが近づき害を与えようとしても逃げることができません。そのため、昆虫などが嫌がる揮発性物質や、微生物に対しては抗菌性物質を出し自分(植物)を守ります。

現在ではフィトンチッドの意味する範囲は幅広くなっています。例を挙げると、抗菌作用や昆虫などに対する誘因、忌避作用などがあります。ヒトに対しては、リフレッシュ効果などが見出されています。

森林の香り成分

森の香り成分は、α-ピネン・カンファン・β-ピネン・ミルセンなど「モノテルペン炭化水素類」が多くなっています。モノテルペン炭化水素類は、抗菌作用、抗ウイルス作用、抗炎症作用、コーチゾン(コルチゾン)様作用などがあります。
森林の香りは、ストレスホルモンであるコルチゾールの量を減少させます。このように森林浴には癒し効果があることが分かっています。

自宅で森林浴のすすめ

なかなか森林浴に出かける機会がとれない方は、自宅で森林浴がおすすめです。森林の香りの精油を使用して芳香浴をすると、リラックス出来ますよ~。
森林浴に適した精油はどれでしょうか。トドマツ、ヒノキ、スギ、モミ、アスナロ、ヒメコマツ、クロモジ、サイプレスなど様々な精油があります。お好みの精油を選んで森林浴を楽しみましょう。

芳香浴についてはこちらから ⇒ https://aroma-mary.com/aromatherapy-katuyo-houkouyoku/

まとめ

森林浴や森林セラピーという言葉をよく聞くようになりました。
日本の国土は、森林の占める割合が67%といわれています。日本は自然の宝庫ですね~。日本で抽出されている日本精油は樹木系が多く生産されています。お気に入りの精油を見つけ、森林浴を楽しんでみて下さい♪


【参考文献】
森林の癒し効果を担う森林の香り(におい・かおり環境学会誌 41巻3号 平成22年) 大平 辰郎

森の香り・木の香り その正体と働き(におい・かおり環境学会誌   38巻6号 平成19年) 谷田貝 光克

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