ミントとはハッカ属の総称です。多くの種類がありますが、ここでは、「ペパーミント」と「スペアミント」の紹介をします。

Contents

ペパーミント

別名で「セイヨウハッカ」「コショウハッカ」と呼ばれています。
ペパーミントは、スペアミントとウォーターミントの交配種です。背丈50~100㎝ほどの多年草で、白色や淡紫色の花を咲かせます。
学名の「piperita」は「コショウのような」という意味を持ちます。
清涼感のあるメントールの香りで、多くの人に好まれます。食品や日用品、化粧品にも幅広く使用されています。

基本情報

  • 学名・・・Mentha × piperita
  • 科名・・・シソ科
  • 主な産地・・・アメリカ、スペイン、イタリア
  • 抽出方法・・水蒸気蒸留法
  • 抽出部位・・・葉(全草:根以外)
  • 注意事項・・・妊娠中、授乳中、3歳未満の乳幼児、高齢者、高血圧、てんかんの方は使用を避けましょう。皮膚刺激があるので、使用量に注意しましょう。広範囲のトリートメントには使用しないでください。
  • 香りの分類・・・ハーブ系
  • 香りのノート・・・トップノート
  • ブレンドファクター(BF)・・・1
  • 五行・・・土、木
  • 支配星・・・水星
  • 星座・・・双子座
  • チャクラ・・・第5(スロート)

 ペパーミント精油の主な成分と作用

【主な成分】ℓ-メントールやℓ-メントンが多く含まれています。

モノテルペンアルコール類: ℓ-メントール(30~50%)、ネオメントール

ケトン類: ℓ-メントン(15~30%)、イソメントン、プレゴン

オキサイド類(酸化物類): 1.8シネオール(微量~10%)

エステル類: 酢酸メンチル(微量~10%)

モノテルペン炭化水素類: βーピネン、リモネン

セスキテルペン炭化水素類: βーカリオフィレン

フラン環: メントフラン

精油成分の特徴については【精油の化学】まで

【主な作用】

鎮痛、血圧上昇、血管収縮、消化促進、胆汁分泌促進、駆風、吐き気、乗り物酔い、抗カタル、去痰、抗菌、抗真菌、抗ウイルス、皮脂分泌調整、冷却、むくみ、神経強壮、精神安定、精神強化、精神高揚

 ペパーミント精油の効能

身体への作用

胃痛や消化不良などの消化器系の不調、歯痛、筋肉痛に働きかけます。むくみや乗り物酔いにも良いとされています。

皮膚への作用

フェイシャルトリートメントには不向きです。頭皮ケアには適しています。

精神への作用

集中力を高める役割をします。イライラやヒステリーを鎮める働きをします。

おすすめブレンド

同じハーブ系の精油や、柑橘系、樹木系の精油との相性がいいです。

ペパーミントの主な使い方

芳香浴や、部分的なボディトリートメント、冷湿布、ヘアケアに適しています。空気の洗浄をするため、ルームスプレーに使用すると良いです。掃除にも適しています。香水にも使用されています。

ペパーミント精油 おすすめの使い方のレシピはこちらから
⇒ https://aroma-mary.com/seiyu-peppermint-recipe

ペパーミント精油はこちらから

スペアミント

別名で「ミドリハッカ」「オランダハッカ」と呼ばれています。
背丈30~60cmほどになる、ライラックの花を咲かせる多年草です。
メントールと異なるカルボンという成分で、甘さのある穏やかな香りです。ペパーミントと比べて穏やかで甘く、飲み物やお菓子類の風味づけに多く使用されています。
肌への作用はペパーミントと比べると穏やかです。
日本ではペパーミントがお馴染みですが、ヨーロッパでは、ミントといえば、スペアミントになります。

基本情報

  • 学名・・・Mentha spicata
  • 科名・・・シソ科
  • 主な産地・・・アメリカ、インド、モロッコ
  • 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
  • 抽出部位・・・葉(全草:根以外)
  • 注意事項・・・妊娠中、授乳中、乳幼児には使用しないでください。高齢者、てんかん患者は使用を避けてください。
  • 香りの分類・・・ハーブ系
  • 香りのノート・・・ミドルノート
  • ブレンドファクター(BF)・・・3
  • 支配星・・・水星
  • 星座・・・双子座
  • チャクラ・・・第4チャクラ(ハート)、第5チャクラ(スロート)

スペアミント精油の主な成分と作用

【主な成分】ケトン類のℓ-カルボンが多く含まれています。

ケトン類: ℓ-カルボン(50~80%)

モノテルペン炭化水素類: リモネン(10~20%)、β-ミルセン

セスキテルペン炭化水素類: β-ブルボネン

モノテルペンアルコール類: trans-カルベオール

精油成分の特徴については【精油の化学】まで

【主な作用】

消化促進、抗カタル、胆汁分泌促進、粘液溶解、中枢神経鎮静、精神安定、精神高揚

    スペアミント精油の効能

    身体への作用

    胃痛や消化不良、吐き気などの消化器系の不調に働きかけます。乗り物酔いに役立ちます。口腔ケアにも利用されています。

    皮膚への作用

    脂性肌に適しています。

    精神への作用

    頭をクリアにして、心を落ち着かせる作用があります。

    おすすめブレンド

    花の精油、ハーブ系の精油との相性がいいです。

    スペアミントの主な使い方

    芳香浴や、口腔ケア、ヘアケアに適しています。

    スペアミント精油はこちらから

    まとめ

    ミントは清涼感のあるさわやかな香りです。ミントの製品はたくさんあるので、なじみのある香りでもあります。刺激が強いため、長期間や広範囲の使用は避けましょう。
    スペアミントの成分は、カルボンが主成分になり、ペパーミントよりも、香りに甘みがあります。歯磨き粉やガムの香り付けに利用されています。
    ミントは、ハーブティーや料理など幅広く利用されています。
    ペパーミントのハーブウォーター(芳香蒸留水)は、精油に比べて刺激が穏やかです。芳香浴は精油で、ハーブウォーターは肌のほてりを鎮めるために使用するなど、使い分けてもいいですね♪

    おすすめの記事