西洋占星術で使用されるホロスコープは、12星座、10の惑星、12のハウスで成り立っています。
テレビや雑誌でよく見かける、いわゆる「星占い」は12星座をもとに作られています。
12星座はさらに、2区分、3区分、4区分に分けられます。
今回は、さらに12星座を細かく見ていきましょう。
いわゆる星占いの12星座に対応する精油については、下記の記事を確認してください。
Contents
12星座 2区分(男性宮・女性宮)
12星座は2区分(男性宮・女性宮)に分けられます。
この2区分は、行動と思考のパターンの積極性を示しています。
男性宮・・・おひつじ座、ふたご座、しし座、てんびん座、いて座、みずがめ座
女性宮・・・おうし座、かに座、おとめ座、さそり座、やぎ座、うお座
男性宮の特徴
内より外に向かっていく傾向にあります。積極的で能動的です。
特に、太陽と月が男性宮にある場合には、この傾向がさらに強くなります。
頼りがいがあるイメージですが、あまりにも多い場合は自己主張が強くなりがちです。
女性宮の特徴
外より内に向かっていく傾向にあります。消極的で受動的です。
特に、太陽と月が女性宮にある場合には、この傾向がさらに強くなります。
引っ込み思案であり、人に合わせるのは上手ですが、
自己アピールは苦手な傾向にあります。
12星座 3区分(活動宮・不動宮・柔軟宮)
12星座は3区分(活動宮・不動宮・柔軟宮)に分けられます。
この3区分は、その人の「行動力の性質」を判断するものになります。
活動宮・・・おひつじ座、かに座、てんびん座、やぎ座
不動宮・・・おうし座、しし座、さそり座、みずがめ座
柔軟宮・・・ふたご座、おとめ座、いて座、うお座
活動宮の特徴
行動力があり、リーダーシップ的な役割を好む傾向にあります。
精神的な高揚感を重視し、考えるより先に行動するタイプです。
【対応する精油】
サイプレス、シナモン、タイム、ブラックペッパー、ペパーミント、レモン、ローズマリー
不動宮の特徴
ものごとに対して慎重なタイプです。マルチタスクは得意ではありませんが、一つのことを粘り強く取り組む傾向にあります。
【対応する精油】
シダー、スパイクナード、パチュリー、ベチバ-、ベンゾイン、ミルラ
柔軟宮の特徴
変化への対応力に優れています。柔軟な対応が得意なので、リーダー役より、サポート側が適しています。
【対応する精油】
イランイラン、フランキンセンス、マージョラム、マートル、マンダリン、ラベンダー、ローズ
12星座 4区分(火・地・風・水)
12星座は4つエレメント(火・地・風・水)に分けられます。
この4つのエレメントは、その人の「気質」を判断するものになります。
火・・・おひつじ座、しし座、いて座
地・・・おうし座、おとめ座、やぎ座
風・・・ふたご座、てんびん座、みずがめ座
水・・・かに座、さそり座、うお座
火の特徴
火は「精神」を象徴します。積極的で情熱的です。創造性にもすぐれ、未知なることへのチャレンジ精神が旺盛です。
【対応する精油】
オレガノ、オレンジ、クローブ、シナモン、ジンジャー、ブラックペッパー、ベルガモット、
ローズマリー
地の特徴
地は「物質」を象徴します。堅実で現実的です。安定感を求めることから、たくさんのものを得たい、
得たものを守りたいという思いから、人やものに執着する傾向にあります。また忍耐力もあります。
【対応する精油】
アンジェリカルート、サイプレス、シダー、スパイクナード、パチュリー、ベチバー
風の特徴
風は「知識」を象徴します。コミュニケーション能力にたけています。
また幅広い知識を備えていて情報通です。社交的ではありますが、理性的でドライな一面があります。
【対応する精油】
アニス、イヌラ、コリアンダー、ヒソップ、ペパーミント、マートル、ユーカリ、ラヴィンツァラ
水の特徴
水は「感情」を象徴します。理屈よりも気持ちを優先するタイプです。
温厚な印象がありますが、内面には様々な思いを抱えがちで、ときに強い気持ちが噴き出すときもあります。
感情に振り回される傾向です。
【対応する精油】
イランイラン、カモマイル、クラリセージ、ベンゾイン、メリッサ、ローズ、ロックローズ
10の惑星の性質
ホロスコープに登場する10の惑星には、「太陽」「月」「水星」「金星」「火星」「木星」「土星」「天王星」「海王星」「冥王星」があります。それぞれの性質を見ていきましょう。
太陽
太陽は「生命力」と「エネルギー」を表します。西洋占星術においては、月と並び、重要な惑星として取り扱われています。その人の根幹を表すといわれています。
また「社会的なアイデンティティ」を表します。
【対応する精油】
アンジェリカ、オレンジ、フランキンセンス、ローレル、ローズマリー、シダー
月
月は「パーソナリティー」いわゆる、「素の自分」を表しています。月は太陽と相対する惑星です。
太陽は「公的な自分」だとしたら、月は「私的な自分」だといえます。
【対応する精油】
カモマイル(カモミール)、クラリセージ、サンダルウッド、メリッサ、リンデン、レモン
水星
水星は「コミュニケーション」や「知的活動」を司ります。対人運や勉強運や仕事運などを見るときには、カギになる惑星です。
【対応する精油】
アニス、キャラウェイ、タイムCTリナロール、バジル、パセリ、フェンネル、ペパーミント、
マートル、ラベンダー、レモングラス、レモンバーベナ
金星
金星は「恋愛運」や「金運」を司ります。愛と美の惑星といわれています。また価値観を表します。
【対応する精油】
イランイラン、カルダモン、クラリセージ、ゼラニウム、パルマローザ、マートル、ローズ
火星
火星は「勝負運」や「健康状態」を司ります。赤く輝く惑星は「戦いの星」ともいわれています。
【対応する精油】
クローブ、コリアンダー、ジンジャー、パイン、バジル、ブラックペッパー
木星
木星は「拡大」と「膨張」を司ります。肉眼でも夜空にはっきりと見ることができ、太陽系の惑星の中でも大きな惑星です。また「発展」と「成功」の象徴です。
【対応する精油】
オレガノ、パイン、マージョラム
土星
土星は「縮小」や「抑制」を表します。また「忍耐」や「努力」を示し、その人の人生の課題や、克服すべきテーマを占います。
【対応する精油】
ウインターグリーン、サイプレス、シダー、ジュニパー、バーチ、ベチバー
天王星
天王星は「人生に起こる突発的な事柄」や「ハプニング」を示します。また、変化と創造性をもたらす惑星といわれています。
【対応する精油】
グレープフルーツ、ティートゥリー、ミント、ユーカリ、ラバンジン、ラヴィンツァラ
海王星
海王星は「神秘性」や「精神世界」を司ります。また、神秘的な感覚や心の問題を表しています。
【対応する精油】サンダルウッド、ナツメグ
冥王星
冥王星は「目に見えないもの」を示しています。よって、外からは見えない潜在的な事柄を象徴しています。西洋占星術では、冥王星は地球から最も遠く離れている惑星です。
【対応する精油】サイプレス、スパイクナード、バレリアン、パチュリー
12ハウスとは
西洋占星術で使用されるホロスコープは、中央から放射線状に線が引かれ、円が12区分に分けられています。
この境界線を「カスプ」、12区分に分けられたエリアを「ハウス」と呼びます。
ハウスは「1~12ハウス」まであり、それぞれのハウスで「人生のテーマ」を見ていきます。
さらに、ホロスコープでは、円を4つに分けます。
分けられた4つは、それぞれ方向性を示します。
・左側:ASC(アセンダント)→東の地平線
・右側:DES(ディセンダント)→西の地平線
・上方:MC(天頂)→南中・
・下方:IC→MCの向かい側
それでは、それぞれを見ていきましょう。
1 ハウス
1ハウスは、その人の本質をあらわしています。
性格や、行動パターンなどの基本的なパーソナリティーを示します。
2ハウス
2ハウスは、経済状況や収入をあらわしています。自分で働いて稼ぎ出す資産を示しています。
3ハウス
3ハウスは、知的活動や好奇心をあらわしてます。その人の好奇心の方向性を示しています。
4ハウス
4ハウスは、家庭環境や、家族との関係をあらわしています。
5ハウス
5ハウスは、人生における「歓喜」をあらわしています。娯楽や創作活動、また恋愛や子育てなど、その人がどんな幸せを求めているのかを示しています。
6ハウス
6ハウスは、仕事や健康に影響を与えます。
7ハウス
7ハウスは、結婚をあらわしています。結婚運は、8ハウスも含めて総合的に見ます。
また、仕事のパートナーやライバル、親友などあらゆるパートナーに関することを示しています。
8ハウス
8ハウスは「相続」や「性」に影響を与えます。2ハウスは、自分で働いて稼ぎ出す資産を示しているのに対して、8ハウスは、他者からもたらされる資産を示しています。
また、結婚運は、7ハウスも含めて総合的に見ます。
9ハウス
9ハウスは、向上心をあらわしています。大人になってからの精神的な成長も示しています。
10ハウス
10ハウスは、社会性に影響を与えます。努力によって到達できる社会的ゴールを示します。
また、天職についても知ることができます。
11ハウス
11ハウスは、交友関係に影響を与えます。また他者との交流を通した社会貢献も示しています。
12ハウス
12ハウスは、カルマに影響を与えます。隠されていたものや、目にみえないものを示しています。
ASC(アセンダント)
アセンダントは、自分を象徴します。また、第一印象を司ります。
左側にあり、12個あるハウスのスタート地点です。
その人の生まれた時の東の地平線でもあり、とても重要な意味をもちます。
MC
MCは、社会的な使命や人生の目標を司ります。上方にあります。
DSC(ディセンダント)
ディセンダントは対人関係や環境を司ります。右側にあります。
IC
ICは、自分の基盤を象徴します。
そして、安らぎの場所を司ります。下方にあります。
アスペクトとは
ホロスコープには、10の惑星同士が、様々なハウスに配置されています。
その惑星同士が、特定の角度で配置された場合、互いに影響し、エネルギーの出方が変化していきます。
アスペクトは数種類ありますが、ここでは「メジャーアスペクト」の紹介をしていきます。
メジャーアスペクトは、以下の5種類です。
「コンジャンクション:0度」「セクスタイル:60度」「スクエア:90度」「トライン:120度」「オポジション:180度」
これら5種類は「ソフトアスペクト」と「ハードアスペクト」に分かれます。
「ソフトアスペクト」は「調和」、「ハードアスペクト」は「不調和」とされています。
ただ、「ハードアスペクト」でも悪い意味ではなく、「刺激しあう」や「努力が必要」などと解釈されます。
コンジャンクション
コンジャンクションの角度は「0度」で、「ハードアスペクト」になります。
惑星同士が同じ場所にあるため、双方のエネルギーが強まります。
ただ、どちらの惑星のエネルギーなのか区別がつきにくいため、混乱することもあります。
セクスタイル
セクスタイルの角度は「60度」で、「ソフトアスペクト」になります。
双方のエネルギーが、ほどよく調和します。
ただ、お互いが協力し合うには、努力が必要です。
スクエア
スクエアの角度は「90度」で、「ハードアスペクト」になります。
双方の惑星が、衝突し合う位置関係で、衝突や混乱をまねきやすいです。
しかし、お互いに努力して調和を目指していけば、充実した関係性になれます。
トライン
トラインの角度は「120度」で「ソフトアスペクト」になります。
互いに調和がとれている関係性です。
双方のエネルギーがスムーズに流れ、良い関係性を引き出します。
ただし、物足りなくなる可能性もあります。
オポジション
オポジションの角度は「180度」で「ハードアスペクト」になります。
互いに引き合う関係性のため、緊張感を生み出します。
ただ、どちらの惑星のエネルギーなのか区別しやすいため、対立を協力関係へと導くことも可能です。
まとめ
今回は、12星座、10の惑星、12のハウスについて説明しました。
ところで、西洋占星術の考え方で、精油を選ぶのはどのようにしたら良いのでしょうか。
以下の記事は、西洋占星術を取り入れた、精油を選び方を解説しています。
アロマテラピーと西洋占星術 Vol.3【実践編】
西洋占星術は奥が深いです。
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