アロマテラピーでは精油を使用しますが、精油のブレンドの方法は様々な考え方があります。今回は「香りの相性」を重視したブレンドの方法について紹介します。

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精油のブレンド方法(香りの相性から考える)

精油は、芳香植物から抽出した芳香分子の集合体です。精油には数十~数百の様々な芳香分子が含まれているといわれています。
精油に含まれる、
それぞれの芳香分子の割合で香りが決まります。

ところで、精油をブレンドするのには、どのような知識が必要なのでしょうか?
知識など気にせず、直感的に自分が好きな香りを選び、複数ブレンドするのでも、もちろん良いと思います!

ただ、自分が好きな香りを複数選んでブレンドしても、出来上がりは「何か思っていたものと違う」と感じた経験もあるのではないでしょうか。

そこで、精油をブレンドするために助けになる知識を知っていると、失敗が少なくなると思います!
下記にまとめましたので、確認してみてください。

  • 香りの分類・・・精油は7つの香りの系統に分けることができます。
    「花系・柑橘系・ハーブ系・樹木系・スパイス系・樹脂系・オリエンタル系」
    同じ系統の精油と、となり合う系統の精油との相性が良いです。
    例えば、ハーブ系の精油は、同じハーブ系と、となり合う柑橘系、樹木系の精油との相性が良いなど。

  • 香りのノート・・・精油の揮発性のことです。
    (トップノート・ミドルノート・べースノート)

  • ブレンドファクター(B・F)・・・精油の香りの強さのことです。
    数値が低いほど香りが強いことをあらわしています。

「香りの分類」「香りのノート」「ブレンドファクター」についての詳しい説明は、下記の記事を確認してみてください。

それでは、香りの相性から考えたブレンドを見ていきましょう。

【注意事項】
精油の注意事項や禁忌事項を確認してから行ってください。

アロマで森林浴ブレンド(芳香浴)

お部屋で森林浴を楽しみましょう。

サイプレス:3滴
ジュニパーベリー:2滴

サイプレスもジュニパーベリーも、樹木系の精油です。同じ系統の精油のため香りの相性がよいです。
まるで森の中にいるような気分になれます。

アロマでリラックスブレンド(芳香浴)

心を穏やかにしたいときにおすすめのブレンドです。
個人的には、とても気持ちが落ちつく香りです。

ラベンダーアングスティフォリア:2滴
オレンジスイート:3滴

ラベンダーはバーブ系、オレンジスイートは柑橘系で、となり合う系統の精油です。
香りの相性はよいです。

ディフューザーやアロマランプなどを使用して、お部屋に香りを拡散させましょう。

芳香浴法については下記の記事を参考にしてください。

アロマ香水で優雅な気分に!

ネロリを使用した優雅な気分になれる香水です。

ネロリ:2滴
フランキンセンス:4滴
サンダルウッド:4滴
無水エタノール:9ml

ネロリは「トップノート」で「ブレンドファクター:2」、フランキンセンスは「ミドルノート」で「ブレンドファクター:3、サンダルウッドは「ベースノート」で「ブレンドファクター:6」です。

香水をつくるときには「ベースノート」の精油を使用すると、香りのもちが良くなります。

また、香りが強い精油をたくさん使用すると、他の精油の香りがしなくなる可能性があるため、注意が必要です。
ネロリは、ブレンドファクターが「2」のため、香りが強い精油ですね。
使用量に注意しましょう。

【アロマ香水の作り方】

  • ビーカーに無水エタノールを入れます。
  • ビーカーに入れた無水エタノールに、精油を加えて混ぜます。
  • ビーカーから遮光ビンに入れて完成です。

    ※すぐに使用しても良いですが、2~3週間置くと、香りが熟成していきます。置くときには、時々、容器を振って混ぜ合わせます。

まとめ

今回は、香りの相性から考える、精油のブレンド方法の紹介をしました。
自分の好きな香りは、心身にも良い影響を与えます。
あなたも好きな香りで、アロマ生活を楽しみましょう♪

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