Lavandula-spica

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ラベンダー・スピカ(スパイク・ラベンダー)の特徴

ラベンダー・スピカ(スパイク・ラベンダー)は、ラベンダー・アングスティフォリア(真正ラベンダー)よりも、南部の暖かい地帯に生息しています。
寒さには弱いものの、耐暑性があります。
また、背丈が高く、標高500m以下の低地に生育しています。
精油の収油量も多く、多量に採取されます。

同じラベンダーですが、ラベンダー・アングスティフォリア(真正ラベンダー)とは成分が違います。
「スパイクラベンダー」「野生ラベンダー」「ラティフォリア」とも呼ばれています。
フランスでは、アスピック(aspic)オイルとして知られています。

基本情報

  • 学名:Lavandula spica / Aspic oil
  • 科名・・・シソ科
  • 主な産地・・・フランス、スペイン、ポルトガル
  • 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
  • 抽出部位・・・葉と花(花穂)
  • 注意事項・・・妊娠中、授乳中、乳幼児、高齢者、てんかん患者には使用を控えてください。皮膚刺激があるため使用量に注意してください。
  • 香りの分類・・・ハーブ系
  • 香りのノート・・・トップノート
  • ブレンドファクター(B・F)・・・3

ラベンダー・スピカ(スパイク・ラベンダー)精油の主な成分と作用

【主な成分】リナロールと1.8シネオール、カンファーの含有率が高いです。

モノテルペンアルコール類: リナロール(35~50%)、α-テルピネオール、
ボルネオール

酸化物類(オキサイド類): 1.8シネオール(15~35%)

ケトン類: カンファー(5~15%)

モノテルペン炭化水素類: α-ピネン、β-ピネン、リモネン

セスキテルペン炭化水素類: β-カリオフィレン

精油成分の情報はこちら【精油の化学】

【主な作用】

去痰、抗カタル、鎮痛、免疫刺激、瘢痕形成(創傷治癒)、抗菌、抗真菌、抗ウイルス、精神強壮

※抗カタル作用とは・・・粘膜の炎症(鼻や喉など)で過剰になった粘液を溶解、排出させる作用のこと

ラベンダー・スピカ(スパイク・ラベンダー)精油の効能

身体への作用

1.8シネオールは、痰や咳、気管支炎に働きかけ呼吸器系によいとされています。カンファーは緊張性頭痛によく頭をすっきりさせます。

皮膚への作用

抗菌、抗真菌作用があるため、ニキビや脂性肌によいとされています。頭皮ケアにも適しています。ただし、刺激が強いため顔への使用は注意が必要です。

精神への作用

真正ラベンダーと比べて、すっきりとした香りのため、眠気を覚ましたり、活力を高めてくれます。
リフレッシュにも最適です。

おすすめブレンド

ハーブ系、柑橘系、樹木系の精油と相性がいいです。

レモンとのブレンドは元気が出る香りです。

ラベンダー・スピカ(スパイク・ラベンダー)の主な使い方

芳香浴や、吸入、ボディトリートメント、ルームスプレーなどに適しています。

ラベンダー・スピカ(スパイク・ラベンダー)精油はこちらから

まとめ

アロマテラピーの世界では「ラベンダー」は精油の代表とされています。
そんな「ラベンダー」ですが、交配種も含めると、様々な種類があります。

ラベンダーは、おおまかに分類すると「イングリッシュ系」「フレンチ系」
「プテロストエカス系」に分けられます。

「ラベンダー・スピカ(スパイク・ラベンダー)」は、「イングリッシュ系」に該当します。

皮膚や呼吸器のケアに役立つとして、知られています。

ラベンター精油を購入するときには、必ず「学名」を確認してください。

その他のラベンダーはこちらを確認
精油 ラベンダー・アングスティフォリア(真正ラベンダー)
精油 ラベンダー・スーパー(ラバンジン)
精油 ラベンダー・ストエカス(フレンチ・ラベンダー)

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