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『スピリチュアルアロマセラピー事典』
(監修者:柏原茜・登石麻恭子/河出書房新社)
監修者の「柏原茜子」さんは、アロマテラピーに「中医学」を取り入れているアロマセラピストです。
また「登石麻恭子」さんは、アロマテラピーに「西洋占星術」を取り入れているアロマセラピストです。

本書は、帯にもあるように「体、心、魂のバランスを美しく調和させる、アロマの新しい活用法!」です。
アロマテラピーの基礎知識がある方におすすめです。

Contents

スピリチュアルアロマテラピーとは

植物に宿る“星(宇宙)のエネルギー”で心身を癒す

『スピリチュアルアロマセラピー事典』

中医学では、「陰陽説」や「五行説」を取り入れ、体とともに、心を含めた全体のバランスを診ます。
「陰陽説」は、対立した太陽と月がバランスを取り合っていると考え、そこから導き出されたものになります。
「五行説」は、自然界は「木・火・土・金・水」の五つの要素から成り立つと考えられています。

紀元前3000年頃の古代メソポタミアでは、川の氾濫による農作物に対する水害に悩まされていました。
そのため、川が増水する時期を予想するために、星の動きを観察するようになりました。
そこから、占星学が誕生したといわれています。

精油には宇宙のエネルギーが凝縮されている

『スピリチュアルアロマセラピー事典』

精油(エッセンシャルオイル)とは、植物から抽出されたエッセンス(精気)のことです。
精気は「目に見えないエネルギー」であり、中医学でいうところの「気」にあたります。
これは、植物の光合成を象徴しています。

中医学とアロマテラピー

アロマテラピーに中医学に取り入れる考え方には、
「陰陽説」や「気血津液」「寒熱」「五行(五臓)」があります。

陰陽説

自然界のあらゆるものは、「陰」と「陽」が対立しているという考え方です。
例えば、「夜が陰」で「昼が陽」です。
そして、陰や陽は切り離すことができない存在です。
人間の心と体も「陰陽」に分けて考えられています。

気血津液

「気血津液」とは人体を構成している要素「気(防衛機能や生命エネルギー)」
「血(血液や内臓)」「津液(体内の水分)」のことをいいます。
「気」「血」「津液」は、それぞれバランスを保ち生理機能を営んでいます。
そのバランスが崩れたときに心身の不調がはじまります。

寒熱

体が冷えているか、熱が過剰でないかを区別して、不調の性質を判断します。

五行(五臓)

中医学では、五行に人体の「五臓」を当てはめます。
「木」→「肝」/「火」→「心」/「土」→「脾」/「金」→「肺」/「水」→「腎」
これらの「五臓」のバランスが崩れると、不調になると考えます。

本書は、これらをタイプ別に分けて、体質タイプをチェックします。
「陰陽別」「気血津液別」「寒熱別」「五臓別」の4つに分かれています。
それぞれ4つのシートに、チェック項目があり、自分のタイプを調べます。

そこに対応する精油が載っています。

例えば、「陰陽別」で見たら、「陽虚タイプ」であったとします。
それにあてはまる精油に「ローズマリー」があります。
これを参考にして、精油をブレンドするときに、ローズマリーの使用してみるという使い方をします。

占星学とアロマテラピー

占星学では、12サイン(星座)、10天体、天体×天体(アスペクト)から成り立ちます。

12サインは、いわゆる12星座を指し、一般的に普及している星占いには、この12星座が使用されています。
12サインは、さらに3区分(活動宮・不動宮・柔軟宮)と4区分(火・土・風・水)に分けられます。

この12サインは人体にも結び付けられ、それぞれの部位に対応する精油が載っています。
最初のサインである「牡羊座」が頭部から始まり、対応している精油は「プチグレン、フランキンセンス」などがあります。
また、最後の「魚座」は、カカトやつま先で終わり、対応している精油は「パルマローザ、サンダルウッド」などがあります。

一般的な星占いに使用されている星座は、太陽星座のことをいいます。
例えば、一般的な星占いで「蟹座」の人は、太陽星座が「蟹座」に当たります。
ただ、太陽星座だけでは、その人の特徴は表せません。

そこで占星学では、12星座だけではなく、10天体の星座も使用して、
その人の特徴をとらえます。
10天体とは「太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星」
本書では、10天体の星座を調べるURLが記載されています。
ぜひ、チェックしてみてください。
http://mm-aroma.net/astrology/form.php

12サインや10天体に加えて、アスペクトも考慮すれば、さらに詳しく知ることができます。
アスペクトとは、天体同士の配置が作る特定の角度のことです。(天体×天体)
アスペクトの角度は、0度、60度、90度、120度、180度があります。
さらにアスペクトには「ソフトアスペクト」と、変化が激しい「ハードアスペクト」があります。

本書には簡易的に「ハードアスペクト」を調べる方法が記載されています。

例えば「太陽のアスペクト×金星」に対応する精油は「ゼラニウム」です。

まとめ

管理人が思う、本書の利点は、47種類の精油のプロフィールが載っているところです。
特に「中医学」と「西洋学」のデータが、分かりやすく整理されていて、とても見やすいです。

そして、マッサージや、心と体とケアする症状別レシピも記載されています。

本書を活用し、快適なアロマ生活を送りましょう♪

中医と占星学から読み解く精油のメッセージ『スピリチュアルアロマセラピー事典』

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