アロマを楽しむときに、精油のブレンド方法で悩むことはありませんか?

アロマテラピーでは、精油を単独(1種類)で使用することもあれば、精油をブレンド(2種類以上)して使うこともあります。
自分が好きな香りを選び、ブレンドするのでも、もちろんいいと思います!

実は、精油のブレンドには、いくつかのポイントがあることをご存じですか?
今回は、精油をブレンドするときに、知っておくと便利な知識をまとめました。

Contents

ブレンドファクター( B・F )とは

精油を数種類ブレンドするときに、精油の濃度や安全性を考慮して、ブレンドの比率を決めます。
そのときに参考にする指標を「ブレンドファクター(B・F)」といいます。
アロマテラピーのパイオニアとして知られているロバート・ティスランドが考案したものです。文献によって数値が変わってくるようです。

ブレンドファクター(B・F)の特徴

  • ブレンドファクター(B・F)は数値で表されます。
  • 数値が低い精油ほど、刺激があるため少量で使用します。
  • 数値が高いほど、多めに使用できます。
  • 数値が低い精油には、カモミール(ローマン・ジャーマン)、ペパーミント、ローズマリーなどがあります。
  • 数値が高い精油には、真正ラベンダー、サンダルウッドなどがあります。

ブレンドファクターは香りの強さをあらわしています。香りの強い精油は少なめに使用すると、香りの調和がとれるなどの目安になります。知っておくと便利です。

香りの分類とは

香りは系統別に分類することができます。香水の製作では、香りの分類を参考にすると便利です。(文献によって分類の仕方は違います)

  • 花の精油・・・イランイラン・ネロリ・ローズ・ジャスミン・カモミールローマンなど
  • 柑橘系の精油・・・オレンジ・レモン・グレープフルーツ・ベルガモットなど
  • ハーブ系の精油・・・クラリセージ・ペパーミント・スィートマジョラム・パチュリ・ベチバー・レモングラスなど
  • 樹木系の精油・・・ユーカリ・ティトリー・ジュニパー・サイプレスなど
  • スパイス系の精油・・・グローブ・シナモン・ブラックペッパーなど
  • 樹脂系の精油・・・ベンゾイン・ミルラ・フランキンセンスなど
  • オリエンタル系の精油・・・サンダルウッド、パチュリなど

表にまとめました

同じ系統や、となり合う系統の精油は、香りの相性が良い精油となります。
たとえば、ハーブ系と相性が良い精油は、同じハーブ系と、となりにある柑橘系と樹木系の精油になります。

香りのノートとは

精油は揮発性のオイルのため、精油のビンを開けると、すぐに香りがしますが、精油によってその速度に差があります。
精油の成分が軽く、分子量が小さいものは、揮発性が高く(香り立ちが早い)なります。精油の成分が重く、分子量が大きいものは、揮発性が低く(香り立ちが遅い)なります。
このような揮発速度の違いを、香りのノートといいます。

香りのノートの種類

  • トップノート・・・早い(2~3時間位)・・・柑橘系、ラベンダー、ペパーミント、ユーカリなど
  • ミドルノート・・・中間(3~4時間位)・・・主に花などの精油、イランイラン、ローズ、フランキンセンスなど
  • ベースノート・・・遅い(5~6時間位)・・・主に樹脂、根などの精油、サンダルウッド、パチュリ、ミルラなど

※ベースノートは香水の保留剤として使用されることがあります。
一般的に、香りを長持ちさせるために保留剤をいれますが、精油の場合は、ベースノートをもつものが、保留剤としての役割りをしているといわれています。

精油のブレンド方法

以下の手順で進めてみましょう。

どのような目的でアロマクラフトを作るのか

例えば、ボディトリートメント用なら、リラクゼーション目的なのか、むくみ改善目的なのかで、選ぶ精油が変わっています。はじめに、しっかりと目的を定めましょう。

アロマクラフトを使用する時間帯や、精油を塗布する箇所を考える。

例えば、柑橘系で光毒性のある精油を、トリートメントオイルとして使用する場合は、時間帯と塗布する箇所を考慮する必要があります。
光毒性のある精油の使用は、日光が当たらない時間帯や、衣服で肌が隠れる箇所に使うなどの工夫が必要です。

どの精油を選ぶのか

精油は、その時に自分が好きだと感じる香りを選びましょう。同じ精油でも、その時の体調や気分によって、感じ方が変わります。その時に必要としている香りを選びましょう。

香りのバランスを考慮する

例えば、2種類の精油を使用するときには、同じ部位から抽出された精油ではなく、それぞれ別々の部位から抽出された精油を使用する方が、香りのバランスが良くなります。
花や葉から抽出されたラベンダー、果皮から抽出方されたオレンジスイートなどを使用するなど。

ブレンドの比率を考慮する

刺激の強い精油を多く入れると安全性に問題があったり、香りの強い精油を多く入れると、他の精油の香りを消してしまったりという問題がでてきます。
精油をブレンドする際には、比率には注意しましょう。

まとめ

アロマクラフトを作るときに、知っていると便利な知識です。いろいろ工夫して、自分が気に入った香りを作り、アロマ生活を楽しみましょう♪

ブレンドの考え方は、下記の記事をチェックしてみてください!

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