なぜ精油(エッセンシャルオイル)は好きな香りを選んだ方が良いのか

精油を選ぶとき、あなたは何を基準に選んでいますか?
自分が好きな香りでしょうか?
精油の効能でしょうか?

精油が自分の好きな香りで、効能も使用する目的に合っていれば、それがいちばんですよね!

「香りは苦手だけれども、精油の効能が使用目的に合っているし、ガマンして使った方がいいのかなあ?」
と思ってしまうこともありますよね。

アロマテラピーに、癒しやリラックスを求めるなら、苦手な香りは避けた方がいいのではないかと思います。

結論から言うと、好きな香りを選びましょう!
精油の効能を重視したいなら、苦手な香りを使うのではなく、好きな香りで同じような効能の精油をえらびましょう!

ということになります。

次にその理由を説明していきます。

精油が自律神経に及ぼす影響とは

精油が体内に入るルートで、鼻から入るルート(経鼻吸収)、皮膚から入るルート(経皮吸収)があります。

松本歯科大学で職員を対象に、オレンジ・スイート精油と、レモングラス精油、ラベンダ・スーパー精油を使用して、自律神経活動を測定する実験を行いました。

オレンジ・スイート精油やレモングラス精油の香りについては、ほどんどの被験者が好きであると答えましたが、ラベンダースーパー精油については、好きと答えた被験者は2割であったという結果がでました。

ここで、香りが鼻から入るルート(経鼻吸収)について見ていこうと思います。

香りが鼻から入るルート(経鼻吸収)は、ヒトの本能を司る大脳辺縁系にダイレクトに働きかけます。その後、知的な機能を司る大脳新皮質や、視床、自律神経を統合する視床下部に到達します。

そういえば、好きな香りを嗅ぐと、いい気分になりますよね♪
ヒトは好きな香りをかぐとリラックスし、視床下部に良い影響を与えるそうです。

今回の実験では、ラベンダー・スーパーを苦手とする被験者がその香りをかぐと、交感神経が優位になるという結果がでました。
これは、嫌いな香りをかぐことで、ストレスにより交感神経が優位になったことが考えられるそうです。
(ラベンダー・スーパーはリラックス作用がある精油です)

今度は、皮膚から入るルート(経皮吸収)について見ていきます。

実験では、被験者の嗅覚を遮断して、皮膚から入るルート(経皮吸収)のみで行いました。(ラベンダー・スーパーを使用しました)


その結果、香りが鼻から入るルート(経鼻吸収)では、交感神経が優位になった被験者が、皮膚から入るルート(経皮吸収)では、副交感神経が優位になりました。

これは、ラベンダー・スーパーに含まれるエステル類(酢酸リナリル)とモノテルペンアルコール類(リナロール)に鎮静作用があるため、副交感神経が優位になったと考えられます。

この結果により、皮膚から入るルート(経皮吸収)の方が、香りの好き嫌いに左右されづらいことが分かりました。

しかし、アロマトリートメントは、精油の芳香分子の体内への取り込みに対しては、皮膚から入るルート(経皮吸収)が中心になりますが、実際には、鼻からも香りが入ってきますよね!

そう考えると、やっぱり精油は、好きな香りを使用する方が良いのでは・・・と考えられますよね♪

まとめ

アロマテラピーを学んでいると、「精油は自分の好きな香りのものを使ってくださいね。苦手な香りを無理して使用しなくていいですよ。」という言葉を聞くことがあると思います。

まさにその通りだと思います。

精油には、同じ作用や効能のものが複数あるため、好きな香りを選んでいきましょう。

それでは、快適なアロマ生活を楽しみましょう♪


【参考文献】
『日本アロマセラピー学会エビデンス集2』
ー最新5年間(2012~2016年)の歩み・論文集ー
(一般社団法人 日本アロマセラピー学会 / 株式会社メディカルビュー社)


『医師が認めたアロマセラピーの効力』
(著:川端一永 / 河出書房新社)

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