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イランイランの特徴
平均的な樹高はおよそ12mですが、ときには20mにもなる常緑高木です。
収穫のために2m位になるように生育されます。花は細長く垂れ下がっています。
咲き始めは薄緑色ですが、成熟すると濃い黄色になります。
花は日中でも香っていますが、夜明けに最も香りを放ちます。
イランイランの花の収穫は、香りがもっとも強い夜明けから午前9時までに行われます。
花が完全に開いた、成熟された花だけを摘みとります。
イランイランはタガログ語で「花の中の花」いう意味です。「花の中の花」はイランイランを示す言葉として知られています。花言葉は「乙女の香り」「誘惑」です。
一般的にグレードが5段階に分かれます。(エクストラ・ファースト・セカンド・サード・コンプリート)
最初に2時間以内に抽出される精油が最も高給で「イランイランエクストラ」の名前で知られています。
コンプリートとは「すべてが含まれる」という意味で、アロマテラピーでは最高の品質であるといえます。 マダガスカル産の精油が質的にすぐれています。
フィリピンでは、宗教儀式などのために、ジャスミンサンバックの花とともに、ヒモにつなげて首飾りや装飾に使われます。インドネシアでは、新婚カップルのベッドを飾ります。
基本情報
- 学名・・・Cananga odorata
- 科名・・・バンレイシ科
- 主な産地・・・マダガスカル、ジャワ、スマトラ、コモロ連合
- 抽出方法・・・水蒸気蒸留法
- 抽出部位・・・花
- 注意事項・・・皮膚刺激が強いため、敏感肌は注意しましょう。濃度が強いため使用量に注意してください。
- 香りの分類・・・花系
- 香りのノート・・・ミドルノート
- ブレンドファクター(B・F)・・・4
- 五行・・・火
- 五臓・・・心・腎
- 支配星・・・金星
- 星座・・・牡牛座
- ジェムストーン・・・ゴールデンイエロートパーズ、マラヤガーネット
- チャクラ・・・第2チャクラ(セイクラル)、第4チャクラ(ハート)
- アーキタイプ・・・恋人、デメーター
イランイラン精油の主な成分と作用
【主な成分】
セスキテルペン炭化水素類:
ゲルマクレンD(15~30%)、β-カリオフィレン(5~15%)、α-ファルネセン(3~20%)、δ-カジネン、α-フムレン
エステル類:
酢酸ゲラニル(2~15%)、安息香酸ベンジル(5~10%)、酢酸ベンジル、酢酸ファルネシル、サリチル酸ベンジル
モノテルペンアルコール類: リナロール(1~15%)
フェノールメチルエーテル類: p-クレゾールメチルーエーテル(微量~5%)
【主な作用】
抗炎症、鎮痛、鎮痙攣、血圧降下、ホルモン調整、皮脂調整、鎮静、誘眠、催淫、抗不安、抗うつ
※「イランイランエクストラ」は、リナロールとエステルの含有量が多いことが特徴です。花特有の甘い香りがします。
「イランイランサード」は、セスキテルペン炭化水素類の含有量が多くなっています。香りに少しスパイシーさが加わります。
イランイラン精油の効能
身体への作用
ストレスが要因の浅い呼吸や、高血圧に働きかけます。ホルモン調整作用があるので生理痛や、生理不順、更年期障害に役立つといわれています。
また、筋肉の痛みや痙攣の緩和に使用できます。
肌への作用
皮脂調整作用があるため、すべての肌タイプに使用できます。ホルモンバランスを整えます。頭皮のケアにも有効です。
精神への作用
不安や、緊張、イライラに働きかけ、心を穏やかに導きます。
おすすめブレンド
同系列の花の精油や、柑橘系の精油との相性がいいです。
イランイラン精油の主な使い方
芳香浴やアロマバスに適しています。フェイシャルやボディトリートメントの両方に使用できます。ヘアパックなどの頭皮ケアにも適しています。フェイシャルパックにもよいです。
また、香水にもよく利用されています。
まとめ
イランイランは、好みが分かれる香りですが、元気が出てくる香りですね。
明るい気分になれます。シャネルの№5にも使用されているそうですよ。
イランイランは様々な用途で使用できますが、香りが強く、刺激が強いため使用量に注意しましょう。